本場博多で提供されるとんこつラーメンの多くは、大変シンプルです。
具材がネギだけというお店も珍しくありません。
ネギの他にチャーシューやきくらげ、もやし、海苔がトッピングされていることもあります。
このようにシンプルな博多のとんこつラーメンですが、他の地方のラーメン店ではみられない特色があります。
それは、ラーメン店のテーブルには必ずといっていいほど、紅しょうがとごま、辛子高菜がおいてあると言うことです。
これらの具材は、ラーメンを食べる際にお好みで好きな分だけトッピングすることができます。
博多の人々は、これらの具材を初めからトッピングするのではなく、食べ進めながら除々に足して行くようです。
紅しょうがや辛子高菜は、とんこつが持つ独特の匂いを抑える効果がありますが、はじめから入れてしまうととんこつの味を感じにくくなってしまうのです。
また、博多のとんこつラーメンに大盛りはなく、替え玉を頼むと麺を足してもらえますので、その段階でトッピングをする人も多くなっています。
ちなみに、博多のとんこつラーメンは麺が大変細く麺が伸びやすいため、少量の麺を少しずつ足していく食べ方が浸透したようです。
とんこつラーメンが好きという人は、ぜひ本場博多の食べ方を試してみてください。